- NISAを始めたいけど、元本割れが怖くて踏み出せない
- 「投資=危険」と聞いて、その通りだと思っている
- 始めた後、含み損になったらどうしていいかわからない
- 暴落のニュースを見るたびに不安になる
→ ひとつでも当てはまったら、この記事が「怖さの正体」をほぐすお手伝いをします。
- 「元本割れ」の本当の意味と、銀行預金との違い
- 保有期間で元本割れ確率がどう変わるかの過去データ
- 歴史上の暴落から市場が回復してきた事実
- 暴落時にやってはいけないたった1つの行動
- 不安と上手く付き合いながら長期投資を続けるコツ
ふくおさん、NISA始めたいんすけど、元本割れが怖くて踏み出せないっす…
その気持ちすごくわかる。僕も最初はそうだったよ。でもね、元本割れには「正体」があるんだ
正体ってなんすか…?
「持つ期間」によって、元本割れの確率が大きく変わるんだ。短期だと3割くらいの年で元本割れするけど、20年持つと過去データではほぼゼロになる
えっ、20年持てばほぼゼロ!?それマジっすか!
うん、過去のS&P500のデータを見ると本当にそうなんだ。今日はその仕組みと、僕が含み損を経験した実体験も含めて一緒に見ていこうか

僕も投資を始めたばかりの頃、初めて含み損が出たときは正直すごく怖かったです。スマホを開くたびに残高が減っていて、夜眠れなくなる日もありました。
「これが何ヶ月も続いたらどうしよう」「全部売って手放したほうがいいんじゃないか」——そんな考えが何度も頭をよぎりました。当時の僕は「元本割れ=失敗」だと思い込んでいたのです。
今振り返ると、その恐怖の原因は「投資の仕組みを正しく理解していなかったこと」でした。短期の値動きと、長期で見たときの確率の違い。その2つを混同して、目の前の数字に振り回されていたんですね。
同じ気持ちで足踏みしている方も多いと思います。だからこそ、今日はこの「怖さの正体」を一緒に丁寧に見ていきましょう。
そもそも「元本割れ」とは?
元本割れとは、投資した金額(元本)よりも、現在の評価額が少なくなっている状態のことです。
- 100万円投資 → 現在の評価額が80万円 → 20万円の元本割れ
- 50万円積み立て → 現在の評価額が45万円 → 5万円の元本割れ
銀行預金には「元本保証」がありますが、投資にはありません。これが「投資は怖い」と言われる最大の理由です。
ただし、ここで重要なのが——「元本割れする確率は、保有期間によって大きく変わる」ということ。次の章でその実態を見ていきましょう。
保有期間で激変する「元本割れ確率」
米国株式市場(S&P500)の過去データを使うと、保有期間ごとの元本割れ確率は以下のようになります。
| 保有期間 | 元本割れが起きた割合 | 解説 |
|---|---|---|
| 1年 | 約27% | およそ4年に1度は下落で終わる |
| 5年 | 約11% | 確率が半分以下に下がる |
| 10年 | 約5% | 歴史的なショック時期を含む稀なケース |
| 15年 | ほぼ0% | 1928年以降、ほぼすべての15年間で利益 |
| 20年 | 0% | 過去データ上、元本割れの記録なし |
※S&P500の1928年以降の長期月次データに基づくローリングリターンの目安です。配当再投資込み・インフレ調整前の名目リターンで算出。今後も同じ結果になることを保証するものではありません。
注目してほしいのは、「短期=怖い」「長期=穏やか」という非対称性。1年だけ持つと約27%の確率で元本割れしますが、20年持てば過去データでは元本割れの記録がないんです。
このデータは「持ち続けた場合」の話。途中で慌てて売ってしまえば、20年経っても普通に元本割れします。「長く持つ」が大前提です。
20年で0%って…これホントっすか?正直、ちょっと信じられないっす
過去データ上は本当にそうなんだ。ただ、ここで一番大事なのは「この数字を信じて、持ち続けられるか」のほうなんだよね
持ち続けられるか…?確かにそこが一番自信ないっす
みんなそうだよ。だから次に「なぜ長期だと元本割れしにくいのか」の仕組みを知っておくと、暴落が来ても揺らがない土台ができるんだ
なぜ長期だと元本割れしにくいの?
世界経済が長期で成長しているから
株価は短期では上下に大きく揺れますが、長期では世界の経済成長と企業の利益拡大に沿って右肩上がりに進んできました。これは過去100年単位で見ると一貫した傾向です。
暴落しても、必ず回復してきた
歴史上の大きな暴落を見ても、市場は時間とともに回復してきました。
| イベント | 下落幅(S&P500) | 高値からの完全回復までの期間 |
|---|---|---|
| リーマンショック(2008) | 約-57% | 約5年半 |
| コロナショック(2020) | 約-34% | 約5ヶ月 |
| ITバブル崩壊(2000) | 約-49% | 約7年 |
「20年」という時間軸で見ると、これらの大暴落をすべて飲み込んだうえで、市場は新高値を更新してきました。長期投資が「最強の防御」と呼ばれる理由はここにあります。
複利の効果が時間と共に大きくなる
長く持てば持つほど、複利の効果で資産が雪だるま式に増えていきます。途中の値動きはあっても、時間が味方してくれるのが長期投資の本質です。
元本割れを「確定」させる最大の原因
含み損は「まだ売っていない損」。
売った瞬間に、はじめて損失が確定します。
つまり——長期投資における最大のリスクは、暴落そのものではなく「暴落で慌てて売ってしまうこと」なのです。
過去の暴落で大損した人の多くは、暴落中に怖くなって売り、その後の回復に乗り遅れたパターン。逆に、何もせず持ち続けていた人は、ほとんどの場合プラスに戻っています。
コロナショック(2020年3月)で-34%まで下落したS&P500ですが、そこで売らずに持ち続けた人は、5ヶ月後には全回復、1年後には大きくプラスになりました。逆に、底値で売った人は、その後の急回復に乗れず大きな機会損失を被りました。
それでも元本割れリスクを下げる3つの工夫
- 長期前提(最低15〜20年想定)で投資する
- 分散投資する(オルカンや全世界株式インデックス1本でOK)
- 余剰資金で投資する(生活防衛資金を確保した上で)
- 短期で売買を繰り返す(手数料負け&タイミングが当たらない)
- 個別株や仮想通貨に集中投資(分散が効かず暴落直撃)
- 生活費を投資に回す(暴落時に売却を強いられる最悪パターン)
この3つを避けるだけで、元本割れリスクの大半は防げます。
これは長期・積立・分散の原則そのもの。NISAのつみたて投資枠を使えば、自然とこの3つを満たせる設計になっています。
そして、毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法を組み合わせると、価格が安いときに多く・高いときに少なく買える仕組みが自動的に働き、高値づかみのリスクも下がります。

2020年3月のコロナショックのとき、僕の口座は一時的に約50万円の含み損を抱えました。世界中の株価が短期間でガクッと落ちて、ニュースもSNSも不安一色だった時期です。
「全部売って手放そうか」と何度も思いました。家族にも相談したし、ネットで「投資をやめた人の話」ばかり検索していた時期もあります。それくらい、含み損というのはメンタルに来るものです。
でも、いろんな本やデータを読み込むなかで、「歴史上、長期で見れば必ず回復してきた」という事実を信じることに決めました。何もせず、淡々と毎月の積立だけ続けたんです。
結果として、含み損は数ヶ月で消え、その後はプラスに転じ、現在では当時とは比べものにならない水準まで資産が育っています。あのとき売らなかった判断が、いま振り返って一番の正解だったと思っています。
「含み損は、売らなければただの通り道」——これが僕が暴落を経験して心の底から学んだ教訓です。
なるほど、20年持てば過去データでは元本割れゼロ…ふくおさんもコロナショックの含み損50万から戻したんすね
うん、あのとき売らなかったから今があるんだよね。怖かったのは事実だけど、慌てて売っていたら何も残らなかった
でも自分も同じ場面で耐えられるか心配っす…
それが普通だよ。だから「最初は少額から」「余剰資金で」「20年持つ前提で」始めるのが大事。怖さに慣れる時間も含めて、長期投資なんだ
少額から始めて、慣れていけばいいんすね!自分にもできそうな気がしてきたっす
その姿勢があれば大丈夫。怖さの正体を知って、長期前提で構えれば、もう怖くないよ。一緒に進めていこう
まとめ|「元本割れの怖さ」は時間が解決してくれる
- 元本割れの確率は保有期間で大きく変わる(1年=約27%、20年=0%)
- 過去のあらゆる暴落から、市場は時間をかけて回復してきた
- 含み損は「まだ売っていない損」——売らなければただの通り道
- 最大のリスクは暴落そのものではなく、暴落で慌てて売ること
- まずは少額(月1,000〜3,000円)からスタート
- 毎日チャートを見ないルールを決める
- 暴落が来たら NISAが暴落した。売るべき?焦る前に読んでほしい話 を読み返す
「元本割れが怖い」という気持ちは、投資を始めようとする人にとって自然な感情です。でも、その怖さの正体を理解して、長期前提で構えれば、ほとんどの不安は時間が解決してくれます。
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よくある質問(FAQ)
Q. 「100%元本割れしない」と言い切れますか?
A. いいえ、言い切れません。あくまで過去データに基づく目安です。未来の市場で同じ結果になる保証はありません。ただし、世界経済が長期で成長を続ける限り、20年単位の長期投資で大きく損する確率は歴史的に非常に低いとされています。
Q. 暴落中、メンタルを保つにはどうすれば?
A. 一番の対策は「市場を見ない」ことです。毎日チャートを見ていると不安が増幅します。月1回のチェックで十分。それでも辛ければ、過去の暴落と回復の歴史を読み返すと冷静になれます。詳しくは NISAが暴落した。売るべき? も参考にしてみてください。
Q. NISA初心者がいきなり全力投資(一括投入)してもOK?
A. おすすめしません。一括投資はタイミング次第で大きな含み損を抱えるリスクがあります。最初はNISAのつみたて投資枠で毎月一定額の積立投資から始め、相場の値動きに慣れていくのが安心です。
Q. 円高・円安は元本割れに関係する?
A. 関係します。海外資産(オルカン・S&P500など)に投資する場合、為替の影響を受けるためです。ただし、長期保有なら為替の波もならされる傾向があります。詳しくは 円安になると投資はどうなる? をご覧ください。
※本記事は情報提供を目的としており、特定商品の購入推奨ではありません。掲載している過去の市場データは目安であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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最終更新日:2026年5月10日














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