※2026年6月11日時点の情報です。今後の相場を予想したり、特定商品の売買を推奨するものではありません。
- ニュースで「急落」「今年2番目の下げ幅」と聞いて、口座を見るのが怖い
- 評価額が数日で大きく減って、積立をやめたくなっている
- 「今のうちに売って、下がりきったら買い直す」が頭をよぎる
- そもそも何が起きてこんなに下がったのか分からない
→ ひとつでも当てはまったら、この記事で「今やるべきこと(=ほぼ何もしない)」が分かります。
- 2026年6月の急落で何が起きたのか(3つの要因)
- 急落の翌日に反発したという事実が教えてくれること
- 過去の「もっと大きな暴落」はその後どうなったか
- NISA初心者がやること・やってはいけないこと
ふくおさん…NISAの画面、見ちゃったっす。数日前より評価額がガクッと減ってて、心臓に悪いっす…
うん、6月8日は日経平均が2,500円以上下がる大きな下げだったからね。驚くのは普通だよ。でも先に言っておくと、積立を続けている人は何も変えなくていい
えっ、何もしなくていいんすか?ニュースはすごく大変そうな雰囲気だったっすけど…
ニュースは”今日の動き”を大きく伝えるのが仕事だからね。実際、急落の翌日には1,392円高と反発してる。短い期間の上げ下げに合わせて動くと、かえって失敗しやすいんだ
そうなんすね…。でも、なんでいきなりこんなに下がったんすか?
いい質問。理由が分かるだけでも、怖さはかなり減るよ。順番に見ていこう
この1週間で何が起きた?——最高値から急落、そして乱高下
まず、事実を時系列で整理します。報道によると、この約1週間の日経平均はこんな動きでした。
| 日付 | 動き | 終値など |
|---|---|---|
| 6月1日(月) | 一時6万6,900円台 | 取引時間中の史上最高値を更新 |
| 6月3日(水) | +1,667円 | 6万8,402円。終値ベースの史上最高値(初の6万8,000円台) |
| 6月4日〜8日 | 3日続落 | 米ハイテク株安などで下げが続く |
| 6月8日(月) | ▲2,563円(▲3.85%) | 6万4,024円。今年2番目の下げ幅 |
| 6月9日(火) | +1,392円 | 6万5,416円。4営業日ぶりに反発 |
| 6月10日(水) | ▲1,237円(▲1.89%) | 6万4,179円。ふたたび下落 |
ポイントは、最高値更新と急落が、わずか1週間のあいだに両方起きていること。そして急落の翌日には大きく反発し、その翌日にはまた下げる——つまり「一方向にずっと下がっている」のではなく、上下に大きく揺れている状態です。こういう局面では、短期の動きを当てにいく売買は、プロでも難しいと言われます。
なぜ急落したの?——重なった3つの要因
今回の急落は、ひとつの原因ではなく、複数の悪材料が同じタイミングで重なったことで起きたと報じられています。
📉 2026年6月8日の急落|重なった3つの要因
難しく見えますが、構図はシンプルです。「景気・金利・地政学」の不安が同じ日に重なると、世界中の投資家が一斉に株を売って様子見に回る。今回はそれが起きた、ということ。逆に言えば、企業の実力が一晩で3.85%失われたわけではありません。だからこそ、翌日には買い戻し(反発)も入ったのです。
ちなみに、原油や中東情勢が家計と投資にどう波及するかは、中東情勢と原油高の記事でくわしく書いています。

僕も投資を始めて間もない頃、急落で評価額が一気に減ったときは、仕事中も値動きが頭から離れませんでした。昼休みのたびにスマホで口座を開いて、減っていく数字を見てはため息。「今売れば、これ以上減らないんじゃないか」と何度も思いました。
でも、そこで売らなかったのが、いま振り返ると一番の正解でした。数字が戻るのに少し時間はかかったけれど、積立はそのまま続けていたので、安い時期に買えた分が、あとからじわじわ効いてきたんです。あのとき怖さに負けて売っていたら、損を確定させただけでなく、その後の回復にも乗れなかった。「下がっている時こそ、何もしない」の意味を、体で覚えた経験でした。
過去の「もっと大きな暴落」は、その後どうなった?
「今回はたまたま戻っただけでは?」と思うかもしれません。そこで、もっと激しかった過去の例を見てみましょう。
2024年8月5日、日経平均は1日で4,451円安(約12%)という、あの1987年ブラックマンデー翌日を超える史上最大の下げ幅を記録しました。終値は3万1,458円。SNSは「やばい」「全部売った」という言葉であふれました。
ところが——翌日の8月6日には3,217円高と、こんどは史上最大の上げ幅で反発。その後も乱高下はありましたが、日経平均はやがて回復し、約2年後の2026年6月3日には終値6万8,402円と、当時の2倍を超える水準まで上昇しました。
この例が教えてくれるのは、「必ずすぐ戻る」ということではありません(それは誰にも分かりません)。そうではなく、暴落の真っ最中に怖さで売った人だけが、その後の回復に乗れなかったという事実です。暴落は長期投資を続けていれば必ず何度か出会うもの。NISAで暴落が来たらどうするかの記事でも書いたとおり、対処の基本は「売らない・止めない・見すぎない」です。
でも、いったん売って、下がりきったところで買い直せば一番おトクなんじゃないっすか?
それができたら最強なんだけどね。「下がりきった瞬間」は、あとになってからしか分からないんだ。2024年8月も、史上最大の下げの翌日が史上最大の上げだった。プロでも当てられないタイミングを、僕らが当てにいく必要はないよ
たしかに、翌日に最大の上げが来るなんて読めないっす…。じゃあ積立は止めない方がいいんすね
うん。むしろ積立にとって、安い時期は「同じ金額でたくさん買える時期」でもあるんだ。次でくわしく見てみよう
NISA初心者が「やること」と「やってはいけないこと」
では、いまの局面で具体的にどうすればいいのか。シンプルにまとめます。
✅ やること(といっても、ほぼ「いつも通り」)
- 積立をそのまま続ける:ドルコスト平均法では、価格が下がった月は同じ金額で多くの口数を買える。下落局面に買えた分は、将来相場が回復した場合に効いてくる
- 生活防衛資金を確認する:当面の生活費(目安3〜6か月分)が現金であれば、相場がどう動いても生活は揺らがない。この安心感が「売らずに済む力」になる
- 口座を見る回数を減らす:乱高下の時期に毎日見ると、心が消耗するだけ。月1回の確認で十分
🚫 やってはいけないこと
下落時に売ると、①損を確定させる、②その後の反発に乗れない、③NISAでは売っても非課税枠がすぐには戻らない——と三重に不利。また「下がりきってから買い直す」のタイミング当ても、プロでも困難です。狼狽売りを含む典型的な失敗パターンはNISAでやってはいけない7つのNG行動にまとめています。
もうひとつ大事なこと。もし今回の下落で「夜も眠れないほど怖い」と感じたなら、それは積立額が自分のリスク許容度より大きいサインかもしれません。その場合は「売る」のではなく、「毎月の積立額を少し減らして続ける」のが正解です。金額の考え方はNISA積立額の決め方を参考にしてください。

いまの僕は、今回のような急落のニュースを見ても、口座を開きにいくことはほとんどありません。冷たいようですが、「見たところで、やることが変わらない」からです。毎月の積立設定はそのまま、生活費は別に確保してある。だったら、見る必要がない。
これは強がりではなく、過去の暴落を何度かくぐって身についた習慣です。5年で300万円を3,000万円にできたのも、特別な売買がうまかったからではなく、下がった時期に淡々と買い続けるのをやめなかったから。相場が荒れている時ほど、「何もしない」が一番むずかしくて、一番効くと感じています。
なんか安心したっす。急落の正体が分かると、怖さが半分くらいになるもんすね
そうだね。「分からないから怖い」が一番つらい。要因が分かって、過去の例を知って、自分のやることが決まっていれば、あとは時間に任せればいいんだ
もしこの先、もっと大きく下がったらどうするんすか?
やることは同じだよ。積立を続けて、生活防衛資金を守って、見る回数を減らす。下げが大きいほど、安く買える月が増えるだけ——そう思えるようになったら、もう立派な長期投資家だね
了解っす!スマホの証券アプリ、ホーム画面の2ページ目に移動させとくっす
いい工夫だね(笑)。それくらいの距離感がちょうどいい。一緒にゆっくりいこう
まとめ|急落の日こそ「いつも通り」が最強
- 6月8日の急落(▲2,563円・今年2番目)は米雇用統計・ハイテク株安・中東情勢の3要因が重なったもの
- 翌日は+1,392円と反発、その翌日はまた下落=上下に揺れる相場。短期の売買タイミングはプロでも当てられない
- 2024年8月の史上最大の暴落(▲4,451円)も、翌日に史上最大の反発。慌てて売った人だけが回復に乗れなかった
- 初心者のやることは「積立を続ける・生活防衛資金を確認・見る回数を減らす」。狼狽売りだけは避ける
- 積立設定はそのまま。口座のチェックは月1回まで減らす
- 暴落時の心構えをもっと深く知りたい人は NISAで暴落が来たらどうする? へ
- 怖さが強い人は積立額を見直し → NISA積立額の正解
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※本記事は2026年6月11日時点の報道・公表値に基づく一般的な解説で、今後の相場を予想したり、特定の金融商品の売買・保有・売却を推奨するものではありません。投資は値動きのある商品で運用するため元本割れの可能性があります。過去の値動きは将来の成果を保証しません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
よくある質問(FAQ)
Q. 積立を一時停止して、落ち着いてから再開するのはアリですか?
A. おすすめしません。「落ち着いた」と感じる頃には、価格はすでに戻っていることが多いからです。下落中の積立は安く買えるチャンスでもあるので、金額を減らしてでも続ける方が、長期では有利になりやすいです。
Q. 下がっているうちに、むしろ買い増し(スポット購入)すべきですか?
A. 無理は禁物です。「どこまで下がるか」は誰にも分からないので、余裕資金の範囲で淡々と。基本はいつもの積立を続けるだけで十分です。生活防衛資金に手を付けてまで買い増すのは絶対に避けてください。
Q. 今回の急落で、これからNISAを始めるのは待った方がいい?
A. 積立投資なら、始める時期を細かく測る必要はありません。毎月コツコツ買う方式は、高い月も安い月も自動的にならしてくれるからです。むしろ「怖いから先送り」を繰り返すと、いつまでも始められません。少額からでも早く始めて、時間を味方につけるのが王道です。
※本記事は2026年6月11日時点の報道・公表値をもとにした一般的な解説であり、相場の予想・特定商品の売買推奨を行うものではありません。記載の株価・下落幅等の数値は報道に基づくもので、確報値と異なる場合があります。投資は元本割れの可能性があり、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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最終更新日:2026年6月11日














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